「はいはいは~い♪王子様は自分に鈍感だからねぇー。」


俺の放った殺気に、小吉がオオコワッ、と首を竦めて後ろへ飛び退いた。

そこでおや?と首を傾げた。





「あんれ?律、ズボンの裾濡れてね?どーしたん?」

「・・・・」



ヤなヤツに気付かれた。





「・・・別にドブに嵌ったワケじゃねーけど?考え事してて、昨日の掃除で片付けてなかったバケツをうっかり蹴倒した、だけだ。」


「・・・・・・・・」



「ちょ・・・おい?小吉クン?黙んなよ。オマエならこんな時にかける爽やか且つウェットなセリフあんだろ?」



「・・・ゴメン。まさかそんなコントみたいなコトねーだろって思って、なんもねーよ。」





言うんじゃなかった!!






つか、小吉

マジで使えねぇぇぇ