一応、乃乃の血縁だし、公衆の面前なので王子様は保っとく。
「乃乃、彼のコト僕にも紹介してくれないかな?」
「あ。ゴメンね律。ヒロ兄、こないだもチラッと会ったの覚えてる?榎木千尋って言ってね、私のお兄ちゃん♪今日から教育実習生なんだって!」
「へぇ。ヨロシ・・・・」
どうでもいい情報にもっともらしく頷きながら手を差し出し
ピタッと止まった。
「・・・・お兄さん、その若さでご結婚なさってますか?」
「・・・・いいや。」
怪訝に視線を上げた俺に、男がほほ笑み返す。
全く目が笑ってないですけど?
「お兄ちゃんとは呼ばれてるけど、乃乃とは兄妹じゃないよ。家は隣。」
「・・・・・」
「あっは~★そーだっけ。」
・・・・。
能天気に笑っている隣のカノジョを力の限りド突いてやりてぇ・・・。
何が兄ちゃんだ!
巷ではソレを赤の他人っつーんだよ!!
ドアホッ!!!


