横を向いてぶつぶつ文句を言っていると、王子様はチッと舌打ちした。
「ふん。まさか俺のコト知らねぇとは思わなかった。」
「あ。それはもう、分かった。」
「どっちだよ」と王子様が眉を顰める。
『大河内 律』クンの事なら知っている。
成績優秀、
容姿端麗、
スポーツ万能。
その上、親が社長をやってて大金持ちのおぼっちゃま。
ちなみに性格も良くって、
王子様って言われてる。
「―――て、噂は聞いたコトあったんだけど、同じ学年だけどクラスは違うし、いつもみんなに囲まれてるから、顔は見たコトなかったんだぁ。」
ベンチに座る王子様を見詰め、
納得―――――んんん?
「なんだその腑に落ちない顔は。」
「・・・いえ。なんでも・・・」


