腕の中に戻ってきた俺のカノジョの存在を実感していると
「小春さぁ~ん♪」
薄暗くなりかけた道から聞き覚えのあるバカっぽい声に、思わず眉を顰めた。
ちなみに小春とはウチのババアの名前。
スキップで現れた小吉が門扉に手をかけたトコロで俺達に気付き振り返った。
「んあ?リッツとカノノノ。ヨカッタネ、仲直りしたん?」
うっせぇ、オマエには関係ない。
そう言う前に
ぼぐっ★
「いてぇ!」
後ろから飛び蹴り食らわされて小吉が悲鳴を上げた。
「いたた・・・あんれ?ルナルナ。寮から帰ってたんだ?おひさし~。トコロで小春さんいる?」
「るっさいわね!!小吉の分際でウチのママに色目使うとか百億光年早いって言ってんでしょっ!」
小吉の首を掴んでぐらぐら揺するルナ。
いつもながらに容赦ねぇな・・・
でもまぁ、アイツの本当の気持ち知ってるからなんもいわねぇけど。
てか、この極小規模でどんだけ恋愛を展開してんだ、コイツ等。
つか、小吉。
俺はオマエみたいな義父も義弟もいらんぞ。
大体ウチの親父生きてるし、この先離婚予定もまるでねぇからな。


