私が食堂についた頃には西先輩はもう楽器を急がしそうに磨いていた。
「おぉ~。純遅いぞぉ~。この西様を待たせるとは…^^」
「すみません(汗)譜面台重くて…^^」
いつもと変わらない会話。
でも、西先輩はいつもの笑顔とは少し違った。
「純?びっくりしたよね…。中学生なのに、あんな怖い場にいられるとか。あんたただもんじゃないよ(笑)
でも、うちもこわかったわ~。なんか勝手に口が喋ってるって感覚(笑)
今頃みんなうちの悪口言ってんだろうな~…。
戻りたいよ。平凡だった自分に。もう、さよなら自分やね^^;」
西先輩はなにかを抑えるように喋った。
「先輩。大丈夫ですよ^^戻れますよ^^
西先輩の笑顔があれば^^」
その瞬間、西先輩はパァっと子供のように笑顔になったけど、同時に涙も溢れてきた。
「お帰りなさい、先輩^^」
「ありがとお純~。うち頑張るけん。みんなを全国大会につれていくけん!
やけ、純も頑張ってや!一緒に夢つかもうや!うち今年つかめんかったらもうチャンスがないけん…。」
『もうチャンスがない』
そういった西先輩の目はすごく悲しくて寂しい目をしていた。
こうして、「黄金時代」の幕開けと共に、私の一歩が始まった。
「おぉ~。純遅いぞぉ~。この西様を待たせるとは…^^」
「すみません(汗)譜面台重くて…^^」
いつもと変わらない会話。
でも、西先輩はいつもの笑顔とは少し違った。
「純?びっくりしたよね…。中学生なのに、あんな怖い場にいられるとか。あんたただもんじゃないよ(笑)
でも、うちもこわかったわ~。なんか勝手に口が喋ってるって感覚(笑)
今頃みんなうちの悪口言ってんだろうな~…。
戻りたいよ。平凡だった自分に。もう、さよなら自分やね^^;」
西先輩はなにかを抑えるように喋った。
「先輩。大丈夫ですよ^^戻れますよ^^
西先輩の笑顔があれば^^」
その瞬間、西先輩はパァっと子供のように笑顔になったけど、同時に涙も溢れてきた。
「お帰りなさい、先輩^^」
「ありがとお純~。うち頑張るけん。みんなを全国大会につれていくけん!
やけ、純も頑張ってや!一緒に夢つかもうや!うち今年つかめんかったらもうチャンスがないけん…。」
『もうチャンスがない』
そういった西先輩の目はすごく悲しくて寂しい目をしていた。
こうして、「黄金時代」の幕開けと共に、私の一歩が始まった。

