「なんで、あたしがよろしくされるわけ?」 那奈は、マスカラをポーチにしまってから、 あたりまえじゃない、とでもいいたそうなかおをした。 「なんで、って、美咲もその合コンに行くからに決まってるでしょ?」 あたしは、那奈を思いきり睨んだ。 「いやだ!あたし、合コンキライ」 那奈は、あたしの反抗的な態度にため息をついた。 「美咲、そろそろ男、克服してもいんじゃない?」 あたしは、黙って唇を噛んだ。