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部員全員が集まったところで、部長が話を始めた。


「えー、みんな揃ってるな。今日集まってもらったのは、紹介したい人がいるからだ」


紹介したい人?部長の彼女?

なんてなー。誰だろ。


そう思っていると、部長の後ろから人が現れる。

お、女子だ。


なんだろ、新しいマネージャーかな。

―――って…



「今日からバスケ部のマネをしてくれる事になった、星野 百合子さんだ」


――――星野さん!?

思わず口が開く。


星野さんは相変わらずの無表情で、部員全員を見回した。


「…星野です。よろしくお願いします」


ぺこっとお辞儀をする。

辺りがざわついた。


『美人だ』

部員たちが口ぐちに言う。


まぁ、確かに美人だけどさ…。


つか、なんでマネージャー!?

そして、なんでこの時期に!?


…バスケ部のマネージャーは、3年生の先輩しかいなかったから、ちょうどいいっちゃあいいけど…。




でも、なんで?


星野さんって、意外と世話するのが好きだったり?


「明日からよろしくな」


部長の言葉に、星野さんは何も言わずにお辞儀をする。



――それで、今日の部活は解散になった。