「まぁ、俺は自分でやったけどな!」

「当たり前の事を自慢げに言うな」


得意げに言うカツヤに智也はばさっと言った。

…俺は、やってすらなんだけどな…。


さて、どうすっかなー…。


課題とにらめっこしていると、美香が俺の机に顎を乗せて俺を見た。


「ん?」

「あたしの見せてあげよっか?」

「まじで!?美香様天使!」


そう言うと、美香は嬉しそうに笑う。

少しだけ頬が赤い気がする。


「ただしぃ…」


伸ばした俺の手を、美香は握ってきた。


「あたしの彼氏になって?」


……。

またかっ。


「じゃ、遠慮する」

「えーっ、なんでぇ?」

「そういうの、冗談で言うのはやめた方がいいぞ?」



美香は頬を膨らます。

俺はというと、どうやって課題を終わらせようかと考えていた。


カツヤのは間違いだらけだろうし、智也は見せてくれないし、美香は彼氏になれとかほざくし…。


――あ。