生徒会長である俺は、行事や集会ごとに前に出る。


そのたびに、女子生徒たちの黄色い黄色い声があがってしまう。



嬉しい事なんだろうけど……、少し場をわきまえてほしい。


言ったら聞いてくれるのかな。



「会長、好きな人いないんですかぁ?」


と、急に話しかけられた。

振り返ると、そこには化粧ばっちりの髪にウェーブがかかった1年女子がいた。


「まぁ…」

「じゃあ、あたしの事好きになって?」

「君を?」

「あたし、けっこう上手いよぉ〜」

「まじで!?」



その子の挑発的な態度に、なぜか謙一が反応する。

このエロ男。