チャイムが鳴って、

渋々立ち上がった智也。

「また来るからね?」

「もう来るな!」

・・・瞬、ちょっと言い過ぎ。

潤んだ瞳で私を見た智也。

・・・・

まるで、捨てられた子犬みたい。

私は思わず手を振った。


「桃香!」

瞬が、怒ってる・・・

私もシュンとなって、

席に着いた。