「これで、誰にも邪魔されない」

そう言って、私を抱きしめた。


「いつから・・・」


私の口に指を当てた。


「桃香が智也と付き合いだした時から」


瞬を見つめると、

微笑んだ。



「取り戻すって言っただろ?」


「…バカ」


私は瞬の胸に顔を埋めた。


瞬に香りが一番いい。


「顔隠すなよ・・・

ちゃんと見せて?」

私はそっと顔を上げた。