………だから、かな。 誰にも、本当の意味で甘えた事は無かった私の事を…… 好きだと言ってくれて、 甘えさせてくれる存在が、 本当に本当に大切で。 「……もぅっ、どこに、もっ、 行かないでね……!!」 「………うん」 もう、失いたくない。 駿に抱き着く手に、さらに力を込めて…… しばらく、その腕の中で泣き続けた。 …………………… ……………… …………