「おかえり……っ!!また会えて、本当に嬉しいよっ……」


言ってる側から、嬉し涙が溢れていく。


だけど、駿は―――…



「記憶が戻ったの、………すごく嬉しい、けど……

俺のこと、怖く……ない?」



……とても不安そうに、声を震わせるのみ。


迷ってるみたいに、腕を上げたり下げたりして、


私を抱きしめ返すこともしない。