「………、なっ!!」 動揺して動きを止める駿の体は、クーラーの代わりになりそうなくらい冷たい。けど、 「行っちゃ、やだよ……!!」 今はそれについて考える暇なんて無い。 私は、細く引き締まった背中に抱き着いたまま、 「疑っちゃってごめん。 埋め合わせに、1個だけお願い事なんでも聞くから……… だから、行かないで…?」 必死に言い募る。