「…………信じてくれないなら、いいよ」 そして、するりと離れる体。 「……え………?」 てっきり嫌味を言われると思っていた私は、拍子抜けして間抜けな声を出していた。 駿は……冷たい瞳をして私の上から退くと、一瞬だけ目を合わせてすぐに背を向けた。 そして、私の寝ているベッドから離れ――玄関へ歩いていく。