「……ひらがなだけだと読みにくいから、天国で漢字勉強したとかじゃない? よくわかんないけど」







胸の辺りが、ほっこりする。





私はキッチンから離れて、彼の隣に座ると、彼の左頬に自分の右頬をちょんとくっつけた。






それは、私たちだけの「大好き」のサインだ。








                           fin