初めて海に行った日の事は覚えているよ。


僕にとっては悪夢の一日でした。


イヤだって言ってるのに、みんなして僕を海に入れようとするんだもん。


しかも、みんなで笑いものにしたでしょ? 

男の面子丸潰れだよ、まったくさ~。



犬にだって、犬かきの上手いのとそうじゃないのがいるのです!!



しかも、ゆうちゃんは笑うだけ笑って、後は放置するんだもん。

潮干狩りだかなんだか知らないけどさ。

そりゃあ寂しくなるよ。




でも、ゆうちゃんがそんなに感動してくれるなんて思いませんでした。



恐る恐る犬かきで泳いでいた時に、最初に見えたのが、ゆうちゃんだった





……なんて口が裂けても言えないね。


あっ、ゆうちゃんが怒りそうなので、話を変えることにします。


怒ると怖いからね~、ゆうちゃん。



でもあの後、僕の華麗な犬掻きに、ゆうちゃんはメロメロだったね。


なんてったってワイルドが売りだからね、僕は。