~ angel letter ~

いつもなら、私から手を伸ばさなければ触れられないはずのあなたが、控えめに私の身体に触れてきたこと。



先に広がる景色ばかりが気になって、いつも前ばかり眺めるあなたが、何度も私に視線を送ってきたこと。




飽きっぽくて、私を置いてさっさと庭の散歩に繰り出してしまうあなたが、最後まで私に寄り添ってくれていたこと。






これほどあったサインを、私は易々と見逃してしまいました。