~ angel letter ~

高校三年生の、春が訪れるほんの少し前の、湿り気を帯びた空気。


大きすぎる夕日。



土のにおい。









あの石段。








変化する季節を感じて、空間を壊さないようにそっと話す。


あなたは時折、小さなあくびを交えてじっと耳を傾ける。




変わらない日課と景色に、私は安心しきっていたのかもしれません。