「それは・・・嫉妬じゃなくて、羨望よ」



「んっ?」



郁弥の目は鳩が豆鉄砲食らったかのように、見開いた。



「留奈さん…同性の私から見てもキレイだから」


「・・・」



留奈さんはキレイな中にも何処か可愛らしさが見えて、儚げな存在を見せていた。



男性から見れば、思わず守ってあげたくなるようなタイプかなー。



「お前の方が若いし…キレイだ…」



「えっ…」



「えっじゃないだろ?そこは素直に喜べよ~」



郁弥は私の手に手を重ねて来た。