安心しろと言われても…



「適当にキメていいか?」


「うん…」


ワイン選びは郁弥にお任せ。
郁弥は呼び鈴でウェイターを呼び、オーダー。



私は窓に自分の顔を映し込ませながら、ネオンの煌きを見つめた。



「キレイ…」


「そうだなー」


郁弥の顔も窓に映り込む。


端正な郁弥の顔。

寸分の狂い無くキレイに並んだ顔のパーツが羨ましい。


「!?」


近くのテーブルに座ってるのは!?



-------藤ヶ谷社長?