SWEET&BITTER LOVE~シークレット・シェアリング《続編》~

昨日、昼間来たフランス料理店で、再び食事。
ランチではなく今度はディナー。



目の前に座るのは愛する夫・郁弥。



昼間の店内とは違って、照明は薄暗い。



窓の外には宝石を散りばめたような都心の街のネオンが輝く。



郁弥はメニューを開きながら、顎を指で摘み、考え込んでいた。



郁弥の気になってるのは多分、値段。



昨日は烈さんにお任せだったから、メニューの値段は分からない。
メニューを開いて見ると、ぶっ飛びの値段に目が円くなった。



「俺はこのコースにするけど、お前は?」



「え、あ…郁弥と同じでいい」



「ワインはどうする?」


「ワイン??あ…」


メニューに挟まっていたワインのメニューに目を通す。


ワインも凄い値段。


「副社長の顔で少しは安くなってるから…安心しろ…珠希」