珠希のコーディのスーツを着込む。
もちろん、ネクタイも珠希のコーディ。


「珠希…ネクタイ結んで~」


「ええ~っ!?また!?」


「ネクタイ結ぶのは珠希の仕事だ」


「あのねぇ!?私の仕事、増やさないでくれる?私だって、忙しいの!」
珠希はブーッと頬を膨らませて、俺に文句を吐き捨てる。



怒ってるように、見せかけて、実は怒ってない珠希。



「早くしろ。遅刻するだろ!」
俺の方がキレて、珠希を急かす。



「もおっ」

文句を言いながらも、珠希は俺のネクタイを結んでくれた。