そして慧君は、ウザイとか暑苦しいとか言いながらでも、 私を隣にいさせてくれる。 私の歩調に合わせて並んで歩いてくれる。 そんな何気無い優しさが伝わって嬉しくなって、ますます好きになるんだ。 そんなことを慧君は、多分知らないと思う。 周りも本人もその優しさには気付いてないんだろうな……。