「はぁ……、お前の辞書には《諦める》という文字は――」 「ない!! わ」 慧君が言い終わる前にすかさず否定を言い切る。 諦める? そんなこと私が出来る分けがない。 慧君は覚えてないかもしれないけど…、 「言ったでしょ!? たとえ一万年でも四千年でもキミを愛し待ち続けますって」 「お前……」 優しく微笑む私に慧君はこれでもか、と言うほどのため息を吐いた。 こうして今日も私は幼馴染みである慧君に付きまとうのである。