「喉…ガラガラだよ゛ぉ〜!」


「オ゛レの美声がぁ゛あ!!」




ガラガラの声で騒いでいるバカ二人を、ジンジャーエールを飲みながら眺める。


ストローがズゴッという音を立てて、全部吸い込んだ。




「裕也(ユウヤ)はもともとじゃん?」


「莢葉ひ…でぇ゛っ!」


「僕もそう思うなぁ☆」




ひたすら可愛く微笑む和泉(イズミ)と『ねー!』なんて言いながら、笑い合う。


和泉の飲んでいるミルクティーを見てから、そっと視線を逸らした。


ミルクティー…。

女子力……。