「ねーねー、カラオケ行こ?」 「いいねー!!」 「ほら、桜神さんも行こうよー!」 私の日常は彼と出会ったことで変わって行った。 私と友達の瑠璃(ルリ)は、桜華の倉庫に入り浸り、毎日のように通いつめるほどだった。 もちろん親に内緒で。 「行こー行こー行こー行こーよー!!」 私の親は共働きで深夜に帰ってくる。 だけど、瑠璃の親は教育熱心だから、なにかと大変みたい。 毎日毎日言い訳が大変らしい。