雫-シズク-

また今日から亮くんのいじわるが始まるんだって思うと、どんどん気持ちが暗くなっていく。


ずっと帰ってこなくてもいいのに。


きっと昨日は家で楽しくしていたんだと思うと腹も立ってきた。


「……ただいま」


話のじゃまにならないように小さな声で桜井さんに言う。


桜井さんが僕ににっこりしたけど、なにかいつもと違う感じがした。


あれ?亮くん……。


僕は亮くんが泣いているのに気付いた。