「ただの寝坊だろうって園長が言ったんだけど、大宮さんが様子を見てくれないかってなかなか電話を切ってくれなかったそうよ。だから私に連絡がきて、……そのままここに。大宮さんには感謝しなくちゃね」
毎日たいした会話もなく、それほど親しくもなかった大宮さんのその態度を不思議に思いながら、俺はぎこちなく桜井さんの言葉に頷いた。
「それじゃ、私はいったん学園に戻って園長に報告と直談判してくるわ。また来るから圭介くんは安心して待っててちょうだいね」
そう言って桜井さんがいつもの笑顔を浮かべて立ち上がる。
「……あの」
とっさにかさかさに渇いた口を開くと、ん?と伺うように目を丸くした桜井さんが俺を見下ろした。
「俺、追い出されても仕方ないことしたのに、どうして……」
今までの経験上、共同生活を乱す厄介な人間は学園に残れなかったし、その中でも俺は自殺未遂まで起こしたタチの悪いケースに入るはずだ。
毎日たいした会話もなく、それほど親しくもなかった大宮さんのその態度を不思議に思いながら、俺はぎこちなく桜井さんの言葉に頷いた。
「それじゃ、私はいったん学園に戻って園長に報告と直談判してくるわ。また来るから圭介くんは安心して待っててちょうだいね」
そう言って桜井さんがいつもの笑顔を浮かべて立ち上がる。
「……あの」
とっさにかさかさに渇いた口を開くと、ん?と伺うように目を丸くした桜井さんが俺を見下ろした。
「俺、追い出されても仕方ないことしたのに、どうして……」
今までの経験上、共同生活を乱す厄介な人間は学園に残れなかったし、その中でも俺は自殺未遂まで起こしたタチの悪いケースに入るはずだ。


