無人のベットがならぶがらんとした空間。
真っ白い蛍光灯が照らすクリーム色の天井。
窓を覆う白いカーテンのすき間から僅かに入る日の光り。
巻き付けた包帯をはがされ、むき出しになった長い傷跡の横から細い管がのびている。
今俺は生き地獄の胃洗浄が終わって身も心も感覚を失い、ベットの上で完全に力尽きていた。
あれから早く薬を体外に出すため点滴と下剤を処方されると、そのままこの病室へと運ばれた。
さっき出ていった看護師にしばらくゆっくり休むように言われたから、どうやら俺はすぐに帰れる状態じゃないらしい。
不意にすっとドアが開いて、ひどく青ざめた桜井さんが無言で部屋に入ってきた。
そして俺のベットに駆け寄ってくると大きな声で怒鳴り始めた。
「圭介くんっ、なんてことを……!もうこんなことしちゃだめよっ!自殺なんて絶対に考えちゃだめっ!」
真っ白い蛍光灯が照らすクリーム色の天井。
窓を覆う白いカーテンのすき間から僅かに入る日の光り。
巻き付けた包帯をはがされ、むき出しになった長い傷跡の横から細い管がのびている。
今俺は生き地獄の胃洗浄が終わって身も心も感覚を失い、ベットの上で完全に力尽きていた。
あれから早く薬を体外に出すため点滴と下剤を処方されると、そのままこの病室へと運ばれた。
さっき出ていった看護師にしばらくゆっくり休むように言われたから、どうやら俺はすぐに帰れる状態じゃないらしい。
不意にすっとドアが開いて、ひどく青ざめた桜井さんが無言で部屋に入ってきた。
そして俺のベットに駆け寄ってくると大きな声で怒鳴り始めた。
「圭介くんっ、なんてことを……!もうこんなことしちゃだめよっ!自殺なんて絶対に考えちゃだめっ!」


