葵さんの手に握られた鈍く光る銀色のそれは……。
よく果物なんかを切る時に使う普通の包丁より一回り小ぶりの、それ、は。
「……葵、……さん?」
ゆっくりと葵さんの首にその鋭い刃が近付いていく。
目の焦点も合っていないのに、葵さんのまわりの空気だけがまるでなにかにせき立てられるように鬼気迫っている。
でもなぜか俺の体は麻痺したみたいに動かない。
だ、め……。
駄目だ。
駄目だっ。駄目だっ!ダメダーッ!!
心の中で絶叫したのと同時に、俺の手はやっと葵さんの腕を捕らえていた。
よく果物なんかを切る時に使う普通の包丁より一回り小ぶりの、それ、は。
「……葵、……さん?」
ゆっくりと葵さんの首にその鋭い刃が近付いていく。
目の焦点も合っていないのに、葵さんのまわりの空気だけがまるでなにかにせき立てられるように鬼気迫っている。
でもなぜか俺の体は麻痺したみたいに動かない。
だ、め……。
駄目だ。
駄目だっ。駄目だっ!ダメダーッ!!
心の中で絶叫したのと同時に、俺の手はやっと葵さんの腕を捕らえていた。


