雫-シズク-

「ごぶっ……!ごがっぐはあっ!」


葵さんが激しく吐き始めて、どろどろした温かい液体が俺の手の平に溢れ出す。


ぜぇぜぇと苦しそうな葵さんの体がやっとびくびくと動き出した。


「葵さん大丈夫!?全然吐き出して!!」


するとびしゃびしゃと音を立てて吐き続ける葵さんが、突然口に入れていた俺の手を強くつかむ。


「やめ……、ろぉ……っ」


その瞬間俺は無意識に怒鳴り付けていた。


「なに言ってんだよ!!ふざけんなよ!!こんなことしてっ、こんな馬鹿なこと……!!」


胸の奥が潰れそうに痛んで、言いたいことがちゃんと出てこない。