もうすぐ朝の6時になる頃、新聞配達を終えた俺はまだ暗い雑木林の砂利道をゆっくりと歩いていた。
手足の指先が酷くかじかんで耳の感覚がなくなるくらい底冷えする寒さが、治ったはずの左腕にまで響く。
「ハァー」
手袋を付けていない手に真っ白い息を吹きかけながら、俺は胸いっぱいに膨れ上がった焦りを感じていた。
「……もう明日、か」
口にあてた両手をぐぐっと握って、人気のない寂しい道でぽつりと呟く。
葵さんと気まずい雰囲気のまま、あっという間に土曜になってしまった。
「さすがにこのまんまじゃいけないよね……」
もう葵さんと過ごせる時間はほとんどないのだから。
手足の指先が酷くかじかんで耳の感覚がなくなるくらい底冷えする寒さが、治ったはずの左腕にまで響く。
「ハァー」
手袋を付けていない手に真っ白い息を吹きかけながら、俺は胸いっぱいに膨れ上がった焦りを感じていた。
「……もう明日、か」
口にあてた両手をぐぐっと握って、人気のない寂しい道でぽつりと呟く。
葵さんと気まずい雰囲気のまま、あっという間に土曜になってしまった。
「さすがにこのまんまじゃいけないよね……」
もう葵さんと過ごせる時間はほとんどないのだから。


