悶えそうになるかゆみで手の中の三角巾を正面の壁に投げ付けた時、部屋のドアをノックする音が聞こえた。
すぐにドアが開いて桜井さんが顔を覗かせる。
「圭介くん、ちょっと指導員室に来てくれる?」
「……あ、はい」
ただの見回りだと思った俺は、葵さんと一瞬顔を見合わせたあと廊下に出た。
そして黙って桜井さんの少し後ろを歩き始める。
「亮くんから電話があって、どうしても圭介くんに話があるんだって。少しでいいから聞いてあげてくれるかな」
「……はい」
ごく一部の携帯を持っていない子供には、たまにこうして学園に電話が掛かってくる場合がある。
すぐにドアが開いて桜井さんが顔を覗かせる。
「圭介くん、ちょっと指導員室に来てくれる?」
「……あ、はい」
ただの見回りだと思った俺は、葵さんと一瞬顔を見合わせたあと廊下に出た。
そして黙って桜井さんの少し後ろを歩き始める。
「亮くんから電話があって、どうしても圭介くんに話があるんだって。少しでいいから聞いてあげてくれるかな」
「……はい」
ごく一部の携帯を持っていない子供には、たまにこうして学園に電話が掛かってくる場合がある。


