雫-シズク-

学園に戻るとそろそろみんなが起き出す時間で、あちこちの部屋から声が聞こえ始めていた。


部屋に入って葵さんを見るとまだ寝ている様子だ。


この人は本当に朝が弱い。


夜眠れないことが多くてよく睡眠薬を飲んでいるけど、効かないからって何個も追加してしまうから余計だ。


「葵さんもうすぐ6時だよ。起きなよー」


俺に背中を向けたままぴくりともせず無反応。


「葵さーん、おはよー」


「……あぁ」


面倒臭そうにのそりとベットに座り込むと、前のめりに倒れそうな状態で固まってしまった。


しょうがないなぁと苦笑いして先に学校の準備をしているとすでに朝食の時間が迫っていて、慌てた俺は寝ぼけた葵さんをつかんで急いで食堂に向かった。


そして無事に食べ終わると今度はばたばたと制服に着替えて、もたもたしている葵さんを急かしながら一緒に玄関を出る。