独特のインクの臭いが広がる店内で、60代くらいの大宮さんが新聞にチラシを折り込んでいる。
「おはようさん」
細くてしわだらけの手を止めずに人の良さそうな笑顔を俺に向けた。
目尻の垂れた優しい顔だけど白髪の髪が少し薄くなっていて、苦労した雰囲気が伝わってくる。
蛍光灯が何本も切れて薄暗いあちこちガタついたこの店を以前は高校生のバイトと二人でやっていたらしい。
春にその高校生が辞めて困っていた時に園長の紹介で俺が働くことになったと、入りたての頃大宮さんから聞いた。
俺は無言で大宮さんの横に行き、一緒にチラシを折り込み始めた。
小さな個人の新聞店だから間もなく作業も終り、自転車に新聞をくくって配達に出る準備を済ませた。
「行ってきます」
「はい、気をつけて」
「おはようさん」
細くてしわだらけの手を止めずに人の良さそうな笑顔を俺に向けた。
目尻の垂れた優しい顔だけど白髪の髪が少し薄くなっていて、苦労した雰囲気が伝わってくる。
蛍光灯が何本も切れて薄暗いあちこちガタついたこの店を以前は高校生のバイトと二人でやっていたらしい。
春にその高校生が辞めて困っていた時に園長の紹介で俺が働くことになったと、入りたての頃大宮さんから聞いた。
俺は無言で大宮さんの横に行き、一緒にチラシを折り込み始めた。
小さな個人の新聞店だから間もなく作業も終り、自転車に新聞をくくって配達に出る準備を済ませた。
「行ってきます」
「はい、気をつけて」


