夕方5時、お母さんが迎えにきてくれた。 お母さんは理容師の仕事をしているから、迎えにくる時間はばらばら。 今日は早い方かな。 「お母さん、今日ね運動会の時の写真張り出されてたよ。 唯果が写ってるの全部買っていい?」 「唯果がんばってたからね。買っていいわよ。」 「うわーい。やったね。」 そんな話をしながら母の自転車の後ろに乗せてもらった。 この頃はまだ、幸せだったよね? それとも、私が知らなかっただけなのかな。