携帯の時計を見れば、10時は軽く過ぎていた。 けれど私はそんな事も気にせずに、目的の部屋の前に辿り着くと勢いよく。 近所の人からも迷惑だろうと思うぐらいインターフォンを何度も連打する。 「はいはい?」 扉の向こうから聞こえて来るのは、愛しのダーリンw ガチャリと開けられて現れたシノブ君の顔を見た瞬間、私のボルテージはマーックス! 「カナコ…」 彼が、私の顔を見たとたん、呆れ顔なのは分かる。 この時間帯に来る事と言ったら一つだけ。 ****** 話は十数時間前に戻って…。