家に辿り着いて、数分後にシノブ君からのメールが来た。

すぐに携帯を開かなかったのは、シノブ君に似た顔のダイスケさんの事があったからだ。

声までどことなく似ていた…。
その事に今更ながらドキドキした。

シノブ君より少し若く見えた。…それが、私と同じ年と思っちゃうぐらいの年頃で…。

や、ヤバイ…。このドキドキ、止まんないよ…。

何でぇ…? どうして、シノブ君…じゃなくて、ダイスケさんにドキドキするの…?
震える手でさっきまで、持つ事すら拒絶していた携帯を掴み、胸に抱え込んでその場に座り込んだ。


やだ…もう、どうすればいいの…?


好きなのはシノブ君。シノブ君…。
まるでおまじないの様に、シノブ君の名前を呟いた。