どうしよう…。 シノブ君の仕事がいつ終わるか、わからないのにここで途方に暮れて待ってるのも…。 二人で肩を落としていたら…。 「あれ? 君、シノブの彼女じゃなかったっけ?」 シノブって名前に反応した私は、顔を上げた。 目の前には、シノブ君と同じ年ぐらいの男の人が私たちの前に立っていた。 知らない人だけど、何か…どこかであった事があるような…。 どこで会ったっけ? 「あ、わかんないか~」 内ポケットから取り出したのは一枚の名刺。 「…白石タケル?」