あたしは、その場から動けなかった。 そんな、特別大好きってわけじゃないけど、いつもテレビに出ててかっこいいなぁとは思ってたけど! まさか、会えちゃうなんて…。 そんなことを考えてると、公園の中から 「はい、カットーー」という声が聞こえてきた。 それと同時に思い出す。 「彩菜ちゃん!」 やばいよ、蓮君みてる場合じゃなかった! そう思って、一歩足を出して、駆けだした。 いや、駆けだそうとした。