テレビ番組が終わって、あたしはソファの背もたれに体を預ける。 「ふぅ...かっこよかったぁ...」 「お前...俺がここにいること忘れてんのかぁ?」 拗ねてる! 「忘れてないよぉ、かっこよすぎてテレビにしか集中できなかった」 「んだそれぇ」 あたしは蓮君が注いでくれたコーヒーを飲む。 「ん~、おいしい」 「花純、ここ座って?」 蓮君は足を広げてその間を指した。 「うん♪」 素直にそこへ座ると、後ろからギューと抱きしめられた。 「うひゃぁ」