「今日はこんな僕のために集まっていただきありがとうございます。
今日はある報告をこの場を借りて言わせていただこうと思います。
先ほど、ファックスに出しましたが...
僕 三浦蓮は一般の女性と交際させてもらっています」
一般の女性...
それがあたしなんだ。
そう思うと、目がじわりと湿ってきた。
「その方は、いつも笑顔で僕に元気をくれました。
どれだけ辛くても、その方を見るとすごく元気が出て、うじうじ悩んでたことがなんでこんなことで悩んでたんだろう...
とそのようなことを考えさせてくれた方です。
出会ったのは、ドラマの撮影中に交際相手の方が携帯を鳴らしたのが始まりでした。
出会った初めは、ただ単に可愛い子って思ってただけだったんですけど...
日に日に過ごしていくうちに、その方の存在が大きくなって、僕の心を操るのはその方になっていきました。
本当に今ではなくてはならない存在です」
ぽろり と
あたしの頬を伝っていく涙。
蓮君の一つ一つの言葉があたしの心にじわりと響いてくる。

