「ええっ!なにこれ...!」
階段を下りた先に待ち構えていたのは、黒い機械を何台も持った人たち。
たぶん、20人は軽くいるよね...
するとあたしたちに気付いたその人たちは質問をあびせた。
「三浦さん!紅愛さんと付き合っているのは本当ですか?」
「その方は誰ですか?」
「まさか、浮気してるですか?」
蓮君にいっぱいマイクを向ける人たち。
明らかに蓮君は困ってる。
「...蓮君?」
「ごめんな...突っ走れないな、これじゃぁ」
困ってるよ...蓮君が困ってる ...
「やめてください!蓮君が困ってる!」
あたしは蓮君にマイクを向けてる人たちに叫んで、
走った。
がんばって人と人の間を抜けていく。
また、すぐ行動しちゃったよ...
してよかったのかな?
不安になって蓮君を見ると...
「ん!また笑ってる!」
「ははははっ」
...でも楽しそうだしいっか?

