まずベンチに腰掛けて、冷静を保ちながらお弁当を開く。
彩菜ちゃんもあたしと続いてお弁当を開いた。
…話、始めよ。
このタイミング!
あたしはふぅと一息ついてから、彩菜ちゃんの方に向き直った。
ドクドク
あたしの中で鳴っている鼓動を抑えながら…
「彩菜ちゃん、今回のことは本当にごめんなさい。
内緒にしてること、本当に一番の親友だから彩菜ちゃんに
言いたい。
なんだけど、どうしても言えないことで…
本当に悪いと思ってる」
一つずつ言葉を選んで彩菜ちゃんにぶつけていく。
「あたし、彩菜ちゃんがいないと自分じゃないみたいだし
毎日全く楽しくなかった。
彩菜ちゃんはあたしにとっていなくてはならない存在なの。
お願い、もう一回仲直りして下さい…。
言えないのは本当に反省してる。
ごめんなさい、でも…
彩菜ちゃんがいないとあたし無理!」
大きな声を出して、彩菜ちゃんにぶつけた。
この思い届いて。

