「…俺もダチには言えないままだけどそれは、俺と花純だけのの秘密だから…さ?
誰にも言いたくないじゃん!」
蓮君の最後の無邪気な笑顔と
素敵な言葉にあたしは救われた。
「…っ蓮君!」
あたしは半泣きで蓮君の首に腕を回した。
蓮君の言うとおりだ…。
あたし怖がってた。
一歩踏み出そうなんて、怖くて怖くて。
勇気なんか到底なかった。
彩菜ちゃんの優しさ、あたしが一番知ってるはずなのに…
何で蓮君に言われてるんだろ?
「…ありがとうっ蓮君」
「礼なんか言うな。
思ったことしか言ってないから」
「でもあたし助けられた…」
「ん、なら良かった」
本当に本当にありがとう。
何回言っても足りないくらいだよ…

