「くつくつ!」
「はいはい、姫」
「だから姫じゃない!」
「黙ってください、姫」
長くきれいな人差し指で、あたしの唇を押さえる。
「っ!」
「顔が真っ赤でらっしゃいますよ」
もう!何よ!
あたしは抱っこを渋々許して、今は玄関。
なぜかあたしは姫になって、蓮君は執事になってる。
どういうこと?
そう思いながら、早く下してほしくて蓮君を保たす。
「ベッド!ベッドで下して!」
「…姫、それは誘ってるのでしょうか?」
「誘ってる?」
「はい」
「もう意味わかんない!いいからベッド!」
「天然姫は仕方ありませんね」
いい加減、敬語やめてよぉ…。
姫呼ばわりも!

