「失礼します」 目をつぶりながら、社長室のドアを開けた。 一歩、社長室の中に踏み出すと、ふかふかの絨毯に足を捕らわれた。 恐る恐る、目を開く。 そこには、ソファでお茶を飲んでいる岡と 大きいデスクの上で、書類にペンを走らせてる社長さんがいた。 …うん、花純のことを考えよう。 怖すぎる。 この雰囲気、絶えれないっつぅの…。