…とうとう、社長室の前に着いてしまった。 入らないで逃走しようと思ったけど、それはそれであとで大変なことになる。 「すぅ~…はぁ。 すぅ~…はぁ」 小さい深呼吸をする。 鼓動が激しい。 息もできない。 手汗を握りながら、ドアノブに手をかけた。 …花純、行ってきます……。