「じゃあ同棲の説明するな?」
「うんうん!」
花純は何か何かと待ち構えてる。
本当に知らないんだな。
「同棲っていうのは、簡単に言うと…
一緒に同じ家で住むってこと。
わかる?」
簡単すぎたかな。
花純は下を向いている。
そして理解したのか、さっきよりもはるかに満面の笑みを浮かべた花純が
俺を見た。
「…一緒に住む?!」
「あぁ…」
「あたしが蓮君と?!」
「まだ、岡に言ってないからわかんないけど、
そういうこと」
「本当に?」
「うん。花純を一人で放っておくのが怖いし」
そこまで言うと、花純は俺に抱き着いてきた。
「蓮君…大好き」

